文脈の事故

オール・ノンフィクション

2019/05/09

余りにもだだ漏れてしまっているものに畏怖を覚える。生活が。植本一子の『かなわない』の論評で滅菌済みの育児レポの菌の部分をまったく滅菌していない、その開けっぴろげさに驚くという意見があったがそれに近い感情で。姫乃たまの「いつくしい日々」を聴いてヤベェなと思ってググったらnoteがあったから思わず買って読んだらもうそこにはあまりにも全部がダダ漏れていてすごいな…と思ってしまった。他人の生活が、プライバシーとかそういう中高の授業で習うような範疇を超えてしまった欲求が、溢れている。そしてそれは美しいなと思う。