文脈の事故

オール・ノンフィクション

2024/03/18

休みになると棚を作っていた。本棚はもちろん、余った端材で道具用の棚とか、撮影機材の棚、日常使いの棚を作る。時間の分、それなりに進みがある。料理の次に時間と比例した作業ともいえる。

自分の時だけ卒業式が開かれず、受賞作品集は製本されず、そもそもの卒試の先生は来ず。数々の不公平とは裏腹に棚は正直であり続ける。人ではなく棚を信じている。