文脈の事故

オール・ノンフィクション

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019/12/28

合格体験記が好きで、よく読んでは架空のそれを書くような子どもだった。指を振り動かしてつくられたそれの中で一番重要だったものは、どの中学や大学に合格しているかだった。そんなことより最近実家から駅までの道すがらにある公園が取り壊され、だだっ広…

2019/12/26

まるで作り続けることが偉いかのように錯覚するときがある。そんなことないのに。作られたものが商用目的のそれではない、個人の意思が結託した作品として佇んでいる以上、全部同じに見えるときがある。そこに何の意味があるのと問われたとき、どう答えるか…

2019/12/22

カメラは魔物である。ひとしきり演じ終わった後の(撮られた後の)時間を考える。それはYouTubeとかに上がっている類の、2、3分の映像がカンッというシャッターを切る音のあとにひろがる広大な時間。 ここ十年生きてきて、皆あまりに演じる意識が宿りすぎて…

2019/12/19

一番確かなものは自分がやっていること、見えているものだけなんじゃないか、という感覚に陥る。誰々が病んでいるとか、誰々が亡くなったとか、そういう画面の中でしか捉えられない情報が、あまりにも多すぎて、重くて、軽いから、何が正しいとかがわからな…

2019/12/15

美容院で髪切った。チェット・ベイカーを教えてもらい、ブルージャイアントをリマインドしてもらう。スマホを見せ合う関係にまでなれた今日まで二年半。死ぬまで切ってもらおうこの人に。

2019/12/14

言いたいことがすっかり言えなくなってしまった。今日は遠くで晴れている。意味のない雨がざあざあと降っている。何もかも溶けてしまえばいいのに。何もかもてろてろと火照ってしまえばいいのに。思い続けた矢先、叱られる夢を見る。あああなたはそこにいる…

2019/12/10

今日も作品が作れなかった。今日は書き記したいことがある。カタログの話。修了生の掲載の順番をあいうえお順じゃなくて研究室順にすればよくない?と言ってきた同期がいて、トチ狂ってんな、と思わず思った。必死に抗った。いや、そもそもこれは修了展のカ…

2019/12/08

一途の望みは絶たれた。 Trying to grasp all of my realities. 間も無くきてしまう何もないことへの恐怖がただ降り注ぐ。 例えば喫茶店でバイトする、予備校教師になる、選択肢は色々考えることができた。その期間は空白期間で、将来の生活を考えるための期…

2019/12/06

チャレンジ100年生の気持ちで日記書く。めっきり寒くなってまいりました。冬です。今週はダウン入ってました。特にある語学学校でドイツ人教師から言われた「You have to come early.」の一言で一気に現実持ってかれダウナー100%って感じでした。きょ…

2019/11/29

大学院に入ってから、見られることへの恐怖を克服しているように思う。このように見てほしい、という理想の鑑賞者は誰一人おらず、いつの間にか作品は見られ、途中で去ったりとか、じーっと見続けられたりとか、している。はじめはこの鑑賞への恐怖がだいぶ…

2019/11/27

きょうは免許更新→学校で寝つつ展示準備→SFC時代の友だちと飲み&泉。帰り際に学生CGの講評があったことを知り、見て、かつて恩師だった先生がサバッとおれの作品を講評してるのをみて、あーこういう人だったなこの人は、と学部時代の生活を思い出し懐かしん…

2019/11/25-26

今日はM2中心の進捗報告会。初めて伸び伸びと言ったり進行できてよかった。スケジュール、進捗まとめを改めて共有する。自分の力ではない、自分がひどいから周りが支えているだけで決して自分の力だと錯覚するでない、というお告げが脳裏をかすめる。 この時…

2019/11/24

近い近い近い。の逆は遠い遠い遠いである。 学部時代の友人と会って吉祥寺でタイ料理。ここはかつてのパートナーと来たこともある場所で、でも単品で分け合ったことがなかったので新鮮だった。優雅な昼を過ごし、重い腰を上げて学校近くの図書館へ。卒展のカ…

2019/11/13

成田空港まで暇なのでそれまで思い出せることを書いていく。 思えばあの奨学金を知ってから、それを経て留学する選択肢がぼんやりと頭に思い浮かんだのだった。しかし昨年同期が受けて落ちていたり、語学が必要だとか、そもそも資格満たせるのかとか、いろん…

2019/11/10

目から剥いた先、視線彫刻、蚕のような塊から解き放たれた瞬間のことを考える、明るい(明るい)部屋、一点だけを見る、二点だけを見る、四方からの視線を感じながら中心点を見る、自殺の絵画、淡海の秘密、アバター第十二次元、足し足し引き算、足し足し(掛け…

2019/11/08

デッサンを習わなくてよかった。センター試験を受けなくてよかった。美大に通ってなくてよかった。無いことは感覚を研ぎ澄ますための道具だから。無いことであなたはあなたになれるから。

2019/10/30

面接が色々と終わってから、博士に行こうかと考えている自分がいる…。試験内容が去年からか変わって、ずいぶん負担の軽いものになったこともあり受けやすい。かつ受験料は内部学生なので無料。しかし学費はかかる。一人暮らしはしたい。あーDC1送れば良かっ…

2019/10/29

ダメかもと思った。もっと早く準備していればという後悔。言いたかったことが本当に10も言えてないし、答えも適切じゃないし、深みがない。でもこれが無かったら自分がどうなるのかわからない。とっさに思いついたのは京都で働いて金貯めてデンマークにアニ…

2019/10/27

仮名で進まれる身体関係について考えていた。例えば仮名のまま婚約してそのまま墓場まで持って行ったらそこに何が残るのか。

2019/10/25

映像研究科のガザ地区を抜け出して今日は映像研究科のメルティングポットへ行った。おかしくなりそうな日常を漸次的に過ごす。求められた質問に応えながら何で差が付くのかわからない。果物や葡萄のようにもいでしまいたい。考えていることは山のようにあり…

2019/10/11

言う権利 言わない権利 想像する権利 たとえそれが剥奪されたとしても 元の通りの柔らかさが無くなったとしても 私を構成するのは私だし 元気 空回りの元気100%だったとしても 明日が最後の日だとわかっていても 満足は満ち足りていると書く 天国みたいな空…

2019/10/08

自分みたいな人が生きてていいのかと思う時がある。罰みたいな瞬間が与えられた時、もう何もできないから死んでしまいたい、いや死ぬのではなく消えてしまいたい、と咄嗟に思ってしまう。 料理について話そう。最近の生きがいは自炊である。大抵は100円のカ…

2019/10/05

ぶっ飛んだステートメントを書きたい。 一階の襖の隣にある部屋で目を覚ます。襖の奥には祖母が寝ていて、認知症を患ってから私のことを名前で呼んだ事がない。それはともかくお茶でもどう。六本木の奥の喫茶店で秘密会議をしてから体は気怠く何しても元気は…

2019/09/23

ミンチみたいに殺された夢を見た時に思ったのは路上で寝る覚悟だった。望みはあるかと聞かれ無いですと答えた時にみえず終わる絶え間みえぬ踊りを踊った時に笑って怒った。横浜媽祖廟の横を通って糸を縫うように根を見せて。何も信頼しないで。片目から削い…

2019/09/22

いろんな意味が口からこぼれては去っていった。それは意味のある意味ですか?問うまでもなく暗喩の交信が意味をもって為されていった。あらゆる行為を想像した、その先の身体に終着駅はあるのか。大したことを言って、あてもなくふらつき、あれなんでここに…

2019/09/20

金曜日。金曜日というのはたくさんのそいつらが発情しやすい日である。なぜなら日をまたいでお泊りセックスできるから、なぜなら華金だから、なぜなら一週間で口実を一番作りやすい日だから。まぁそんな理由がある。それは置いといて、今日も今日とて穏やか…

2019/09/19

in other any lake if it's possible to sound like apes, trying to settle for every piece of what doesn't come from all the misery. Talking of pollutes. I'm sure it all doesn't matter what you're saying. Anytime and anything else that you ha…

中華街保健所校舎から脱出したらそこらじゅう秋の温度でもう秋ですねという言葉も伝わらない気がしていた。クリスマス生まれなのに好きな季節は春で、理由は花見をする時の全部どうでも流れていく怠惰さが好きだから。秋は終わりが顔を出す。

2019/09/12

朝:白米、目玉焼き、ウィンナー、ししゃも 昼:ポテトL、ナゲット、チーズケーキフルーリー、三ツ矢サイダー 夜:スパイシー唐揚げとご飯Cセット 昼に三時間くらいうとうとしてたら気づいたら5時とかで慌てて作業。アプリ制作でたくさんある音のロードをし…

男は肉である。目の前の肉はどんな味をしているか。しょっぱいか、甘いか、辛いか、薄いか。男と飲む時間は品定めである。今日のディナーに相応しい肉か否か。よく噛み締めてお食べなさい。母から言われた教訓が、今日も頭にこだまする。男は肉であって、皿…