文脈の事故

オール・ノンフィクション

2019/12/28

合格体験記が好きで、よく読んでは架空のそれを書くような子どもだった。指を振り動かしてつくられたそれの中で一番重要だったものは、どの中学や大学に合格しているかだった。そんなことより最近実家から駅までの道すがらにある公園が取り壊され、だだっ広い土地へと変わり果てた姿になったのがショックで、毎晩帰りにその広大な土地を実家までの迂回ルートとして歩いてる。