文脈の事故

オール・ノンフィクション

2024/05/04

成田行きの飛行機をウィーンで待ってる。アジア系の男性、が物珍しい世で生きてたので、皆顔デカいな!ってなった。日本語がぽつぽつ聞こえだす。チンチャンチョンと言われない国に行く。でもきっとストレスフルな日々が私を待ってる。

小噺。ドイツ語はGをゲーと読むんだけど、その癖でGゲートどこですか?と訊いちゃって、向かいの店員さんがこっち見てた。ゲイの門、通称ゲー・ゲート。

2024/04/28

展示の夢を見た。北とぴあみたいな場所で芸大の先端らしき学科が卒展やってた。今年は当たり年の展示だった。展示委員会の代表らしき女子がめっちゃいいこと言ってた(開始宣言みたいな)。のちに彼女の卒制はアイドルライブをもじって自ら歌って踊るパフォーマンスだったと知る。普段着を着てて、歌詞は忘れたけど良い曲だった。客はまばらだった。ぐるんとカメラワークが回る。起きて本帰国して向こうで博士でもやろうか頭によぎったけど、私はこっちでまだ何もできてない。その思いが私をここに引きずる。展示まで二ヶ月切った事実が私を震えさせる。ああいう展示をしてもいいのになぁ。

2024/04/17

自分が迷惑をかけてばかりなので、周りにありがとうとめっちゃ伝えたい。展示の準備は一筋縄では全く無く、鈍足に、一つ一つ確かめながら進んでいくもの。口足らずな自分を支えてくれる友人と周りへのありがとう。

2024/03/18

休みになると棚を作っていた。本棚はもちろん、余った端材で道具用の棚とか、撮影機材の棚、日常使いの棚を作る。時間の分、それなりに進みがある。料理の次に時間と比例した作業ともいえる。

自分の時だけ卒業式が開かれず、受賞作品集は製本されず、そもそもの卒試の先生は来ず。数々の不公平とは裏腹に棚は正直であり続ける。人ではなく棚を信じている。

2024/03/16

映画のエゴイストを観てる。Facebookの友だちかな?を見てたら大学生の頃に会ってた男の名前が出てきてびっくりした。諦め癖があるよねとか、横浜のレストランで足絡ませてた事、居酒屋のおばちゃんに友達だと紹介してた事、諦めた一瞬の景色が過った。戻れないし戻りたくもない、でもじとっとした心残りは留まり続けるの。