文脈の事故

オール・ノンフィクション

2022/12/20

ベルリンの冬は魔物だ。まず朝が暗い。7時過ぎても夜。呑み込まれそうになる。日光ランプを点けて網膜の裏に染み込ませる。わたしの一日はコーヒー・スムージーエスプレッソの三点セットを課しているため、その準備と後始末を考えると体が重い。そこに朝食も加わる。寝て昼を待つ。12時くらいにようやく体を起こす。少しの罪悪感をスープにする。三点と昼食を作り、洗濯、掃除、運動、ひとしきりのネットサーフィンを終えればもう外は暗い。学校に行こうと昼間思っても気だるさがこの暗闇に抗えない。負け続けてひたすら動画を見て時間を消費する。重い腰を上げて買い物して夕飯の準備。その後の時間もひたすら動画を見る。ようやく寝てもいい時刻が来てシャワー浴びて寝る。わたしはつまらない人間。誰がどう話しかけてもあなたの期待には応えられないほどつまらないです。