文脈の事故

オール・ノンフィクション

2024/02/26

どうしようもないあなたの隣に座っていたよ。映画祭の一つも行けなかった腹いせに適当な映画を家で観てたら、越してきた二年前、プロジェクターで部屋の壁一面に映画を投影した思い出。貯金で過ごしてなんとか修了できた私は頑張った。だらだらとぬるい氷とコーラの余りが水になって境目がよくわからなくなる10分を六年間溶かし続けた。時間が寝てた。くるくる線を描いた。線のカーニバル。でももう引き返せないよ。もう戻れないの。そんな事ばっかりだよ。この部屋はもうじきうるさくなる。曇天返しだよ。映画の男みたいな喋り方。