文脈の事故

オール・ノンフィクション

快とネパール

泣くのを見る。落ちるのを見る。それは事故。しかしそれを見ていると、静謐な快感を覚えてしまう。
これは悲劇の快。美学の授業で習った。現代における悲劇の快。マクベスと同じ構造だ。

リビングに出たら、ネパールのような匂いがした。ネパールに行ったことはない。が、お仏壇に供える線香のような、夏らしい匂いがして、それはネパールだと思った。