文脈の事故

オール・ノンフィクション

2020/03/17

あなたみたいな人が沢山いる。あなたの気配を消したくて珈琲一気に飲み干した。本当に消えてしまうかもしれなくてずっと泣いていた。誰か迎えに来て。なんども繰り返し見る夢。高いところから飛び込んで視界が真っ暗になる夢だった。私は生きていないのかもしれないと同時に、あなたも生きていない。ここに暮らす住民は全員夢遊病だった。だから輪郭をなぞってもそれはあなたではない誰かの歴史。くっきりと生き残る息や霜が身体にびっちりと付いていて、しばらく私はあなたの沼へ。