文脈の事故

オール・ノンフィクション

2020/09/09

卒業式がオンラインになって、湿度や匂いのような確かさが久しくなくなってしまった僕にとって、実感を持つ、ということはとても難しい事なのかもしれない。一ヶ月後に控えたベルリンも未だ実感が湧かず、行く前からホームシックで、会えなくなることに悲しさを覚える。

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バイト先の帰り道を逸れた所にベルリンみたいな植物屋があった。調べたところ花屋つきの喫茶店らしく、晴れた日は屋上で食を囲めるそうだ。最近良かった発見のひとつ。

漠然とした不安はどうする事もできない。あまりにわからないことが多すぎるからだ。本や映画を浴びるように観たい。あと温泉行きたい、おいしい焼肉と刺身たべたい。書くと勝手に出る欲望。

実感が無くなってしまった僕にとってよりどころを持つというのは難しい事かもしれない。

今はコンペの作品審査に向けた準備、あと渡航。無事に行けるように