文脈の事故

オール・ノンフィクション

2020年8月まとめ

今月も書く先月まとめ。

 

個展をした

いざやろうと決めたのが一ヶ月前。半年間動かしてなかったロボットは果たして動くのか…と思ったけれどSDカードコピー奥義を使ったらなんとかいけた。6、7割くらい誤作動なしでいけた気がする。あとはデカい台を作ったり、やすったり、天井の電球を制御できるようにした。

思ったのは箱としての展示空間ということだった。特に今回展示した場所は単館の映画館の上にあって、ずっと上映用途で使われてたので、音が抜群によかった。またスクリーンが元々設えられていることもあって、上映そのものを考えるにはうってつけのように思えた。いささか形式的な思考ではあるけれど、やっぱり音を出した瞬間が一番興奮したな。展示空間は容器で、そこに映像や音という食べ物をよそっていく。美味しいかどうかは観客が勝手に決める。

あと思ったのはロランバルトよろしく作者の死で、展示した作品が良くも悪くも一人歩きしてそれぞれの観客に届いていく(そこに作者の意図や制作過程の血汗は伝わっていない)ということだった。思ったよりもいろんな感想が聞けてうれしかったんだけど、個々の観客がそれぞれ違う感想を持っている…という状態が不思議でならなかった。制作中にあんなに焦っていて、泣いてて、苦しかったのに、そんな制作過程を一切抜いた表層の、ただ目の前に見えるものだけを見て、各々感想を言い述べていく。とりわけ、いい作品だねと言われるのが不思議だった。何をわかってくれたのでしょうか。

ただやっぱり展示の魔力は強力で、数日は作りたい衝動が続いた。新作を作りたいとか本読も〜とか。あとは資金繰りの申請結果を待つのみだ。

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てかやっぱ同棲したくてしょうがなかった。離れるとやっぱまた会いたくなる人がいる。今も会いたくてしょうがない。同棲する妄想をした。おれが先に帰ってきて、夕ご飯を作って先に食べる。相手が帰ってきて、ご飯あっためて一緒に囲む。今日何あったとかどんなものを見たとか他愛のない会話をする。デザートの果物を切ってこれおいしいねとか言う。