文脈の事故

オール・ノンフィクション

2023/02/14

展示と同時に一つの歴史が終わってしまった。同じ修士のある美術家なる先輩はそれが終わる事に何とも思っていない、といった事を書いていた。私はそれに感化されて似たそぶりをしていたが、思えばその先輩は既にすがる所があるからそういう事を言えたのだと思う。ホモソにいられてよかったね。

展示してみて気づいたのは、私の実践がメディア芸術なるものと、現代芸術、映像、その間、あるいはよそ者のような位置にあることだった。観客は意匠的な質を期待していたようで、私のはそれに十分応えておらず、すぐ反抗心を抱きがちな私は、まぁ理解されなくてもいいわという気持ちでいた。でも逆輸入のような状態を起こしていたのである意味当然の反応である。

今日は日本の実験映画特集の授業で、極私的/政治的の間を考えさせられていたのだった。事実として知っていた単語と現実の光景のギャップが凄まじくて、個人的なことを語る責任はあると思った。来週からはベルリン国際映画祭。私もいくつか観に行きたい気持ち。