文脈の事故

オール・ノンフィクション

2021/11/05

アーサーガンソンのTEDトークを観ていた。部屋に戻ってくる前、韓国料理を日本人同期と食べていて、ずいぶん談笑して、やっぱりあのトークは自分の原点のようなものがある気がする。純粋無垢に思いついたアイデアをいつまでも作り続ける自由さに惹かれて作っていたのだった。

今期からクィア映画の授業をとってて、授業部屋がとても尊い空間だった。先生もクィアで、「ここは安心できる場所だよ」と始める。今日はクィアのミュージシャンの歴史、みたいな映画を観てて、前に座ってた女性の二人組カップルが抱き合ったりしてた。その後タバコ休みに入って、僕はタバコを吸わないから持ってきたケバブを食ってたんだけど、二人組が帰ってきて、僕がついばむ最中キスしあってた。それがとても尊かった。あまりに記号的に捉えてると言われそうだけど。同時に、その前に上映されてた映画は皆一様にラディカルだな、と言う代物で、僕はそんなラディカルさを持ち合わせてなくて、まだどこか傍観者のような、ぶっきらぼうな実感のなさが佇んでる。